2019-01-01から1年間の記事一覧

『ほんのちょっと当事者』本書を読んで今年を振り返るもよし!

ローン地獄、児童虐待、性暴力、障害者差別、看取り、親との葛藤…人生には、その人の人生を左右させてしまうような、大きな問題ごとが数多く存在します。筆者はこうした問題ごとを「大文字の困りごと」と呼んでいます。 本書は、そうした人生の「大文字の困…

『ガール・コード』2人の女の子が問う人生における本当の成功とは

本書は、女子校生のソフィとアンディの2人が、女の子向けのプログラミング合宿Girls Who Codeに参加したことをきっかけに、その後、大成功を収めるサクセスストーリーです。単に成功の秘訣やその方法が書いてある本ではありません。“女の子”という立場から、…

『アウシュヴィッツのタトゥー係』

第2次大戦下、ヒトラー率いるナチス・ドイツがユダヤ人に対しておこなったホロコーストは、今なお多くの物語で語り継がれ、今でも我々に悲しみ、恐怖、驚きを与えています。 本書は、絶滅収容所と呼ばれた収容所の中でも最大規模だったアウシュヴィッツ=ビ…

『売り上げを減らそう。』営業わずか3時間半の飲食店が生んだ奇跡

店の名前は佰食屋。 京都の観光地から少し離れた住宅街にある、たった10坪、14席のお店である。 看板メニューはステーキ丼だ。 こだわり抜いたそのお肉は、肉本来のうまみや香ばしさが感じられる国産の交雑牛を使用し、ごはんとの相性がよく、丼いっぱい食べ…

『恐竜の世界史――負け犬が覇者となり、絶滅するまで』恐竜視点で描く「絶滅の日」とは

今は、「恐竜化石の大発見時代」だ。次々と新種が報告されており、恐竜の歴史は大きく書き換えられてきた。 一昔前、私たちが想像する恐竜といえば、トカゲやワニといった爬虫類によく似た姿を想像していたが、今では恐竜は鳥類の祖先と考えられ、ティラノサ…

『世界の覇権が一気に変わる サイバー完全兵器』これは日本への警告だ。

本書が伝えるのは、危機感だ。 フェイスブックがサービスに同意した範囲以上に個人情報を不正取得していたことにより、CEOのマーク・ザッカーバーグが公聴会を開いたことは記憶に新しい。 しかし、公聴会での様子は、祖父母に対し、孫がWi-Fiについて一から…

『発酵野郎!』令和時代の学びとビジネスはこの男から学ぶべきだ。

本書はビール事業に参入したある男のサクセスストーリーである。 起業家というものは、情熱をもった野心家であり、独創的で時には無謀な男たちのことをいう。 しかし、この男は無謀というよりはただのバカなのでは?と思ってしまう。 90年代、実家の餅屋が法…

『生命科学クライシス』

「巨人の方の上に立つ」とは科学界の巨匠アイザック・ニュートンの言葉だ。現代の科学は、そうした先人たちの知識の上に成り立っている。しかし、本来厳密であるべき科学が、いつの日からか厳密性とはかけ離れ、余多の手戻りや失敗を引き起こし、科学の進歩…

『地磁気の逆転』

多くの人は地球が大きな棒磁石のようになっていることを知っている。南極から放出された磁力線は、赤道の上空を通過して、北極へと降り注いでいる。このおかげで、昔の船乗り達は大海原に繰り出し目的の大地に向かうことができた。しかし、地球の磁極が地球…

日本の賃金体系が起こす残業依存?!

面白い本があったので一部抜粋します。 その名も『残業学』という本です。立教大学の経営学部の教授と人材会社のパーソル総合研究所との共著です。 本書の中で、私たち日本人がなぜこんなにも残業体質から解放されないのか、面白い説が語られていました。 皆…

読んだ本の紹介『最強の女性狙撃手』

28日から1月4日まで北海道の実家に帰省していました。 会社は29日から1月6日までの9連休なので、まだあと2日は正月休みが続きますが、連休中に読んだ本を紹介します。 『最強の女性狙撃手』 久々に400ページを超える大著を読了しました。 第二次大戦下、わず…